平成19年8月21日〜9月11日、JR西日本博多総合車両所車両科によるN700系10両編成試運転が施行された。この試験は、博総車を出庫 した後、新下関〜新山口間のパターン試運転を6ヤマ施行し博総車へ戻るというよくある試験ダイヤだった。この走行試験は前半、後半に 分けて行われた。前半は、16両編成のN1を10両に組成変更し、それによる集電装置などへ及ぼす影響のデータ収集を行った。 後半は、10両編成による条件変更試験・・・全周ホロ、特高圧ケーブルヘッドなどの車外仮設の変更をし、それらのデータ収集を行った。
編成 | 号車 | 1 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 16 |
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N1 博 |
形式 車号 次車 新製 車種 |
783 3001 1 R 190601 Tc |
785 3301 1 R 190601 M1w |
786 3001 1 R 190601 M’ |
787 3401 1 R 190601 M2k |
775 3001 1 R 190601 M1s |
776 3001 1 R 190601 M1sw |
777 3001 1 R 190601 M2s |
786 3701 1 R 190601 M’h |
785 3601 1 R 190601 M1 |
784 3001 1 R 190601 T’c |
5号車には集電装置の側壁と車両の中心部側面上部に 検知線が配線されていた。また5、12号車共にパンタグラフ監視カメラと投光器が設置されていた。
7〜8号車間にはかつて300Xで施行したようなタイプの全周ホロが取り付けられていた。 | |
▲ 以前300Xで試験された全周ホロ (平成13年12月) |
8〜9号車間は、全周ホロが一部取り外されていて、 特高圧ケーブルヘッド及びケーブルヘッドカバーは、700系と同じようなものが搭載されていた。8号車デッキ内には三脚固定の監視 カメラが設置されていた。 | |
▲ N700系(Z0)の特高圧ケーブルヘッドとケーブルヘッドカバー |
以前にZ0も7〜11号車 間の全周ホロ一部撤去による乗り心地確認試験を施行した。但し、この時は特高圧ケーブルヘッドとケーブルヘッド カバーの変更はなかった。
新山口 |
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▲ 10両のN1編成 ▼ | ▲ 16両のZ0編成 ▼ | |
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新下関 |
N1は、9月12日に16両に組成復旧。10月上旬までは車両設備データ更新などの試運転を施行し、現在は営業列車に充当されている。
▲ 秋の柔らかな光線を浴びて疾走する6A=N1・・・車外仮設装置は全て撤去されていた。H19.10.20 |
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こうして、改めて16両に組成復旧されたN1編成を捉えてみると、400mに及ぶ車体とその迫力に圧倒されてしまうのだ・・・
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