◆ ホームでの撮影 ◆

  ここでは、2005年5月に関係者からの意見を基に、新幹線撮影心得について記載しました。

▼ 危険行為は即退場!

以前・・・特にホームでの撮影マナーが悪いとのことで、小田原駅輸送総括助役より指摘 を受けました。最初に断っておきますが、このお方、マニアに対して大変理解のある方であります。問題は、例の2005年5月9日の一件に ついてです。この日は、皆さんもご存知のとおり、T3,T4,T5の全ての電気軌道総合試験車が走るとあって、平日ながら東海道新幹線沿線 及び駅は大変な賑わいとなりました。
  東京地区の駅に於いては、小田原駅が約30名程のマニアが集まったそうだが、中に大型脚立を持ち込み、その脚立上から撮影 しようとした者がおり、列車出担当主任から注意を受けるも無視!よって退場を命じられたそうだ。T3=7981Aの小田原通過時刻 は12:5215 この前後には、上下線ともに停車電車があるためホームには乗降客がいる。そのためこの 行為は危険とみなし、退場を命じたそうだ 。万が一の事が あれば、担当者は当然責任を負うことになるからだ。

この件に関しては、相違点があり、結果は 「誤解を招く行為が原因!」だった。これは当日この場にいた 諸君なら何の事かは、ご存知なはず。しかし、この後、助役会議など でも問題の一つに掲げられた事実は免れない!ここは“法も適用される新幹線”だということの認識不足なのであろうか!? それから、
  「オレはちゃんとやっていたから、関係ねぇ・・・」
なんて方もいらっしゃると思いますが、そこはお互いに注意し合う!注意を受けた方は、素直に聞くということをお願いします。私は こう思います。幼稚園の頃の素直な自分に戻ってみては・・・そうすれば自ずと解るはずです。皆さん“当事者意識”を持ちましょう!

三脚使用禁止について

▼ 2005年4月19日の出来事

4月19日早朝、東京駅第8ホーム品川寄り先端に私はいた。もちろん久し振りの恋人との再会のためである。ヨンニッパにカメラ本体を 装着すると約6sの自重になる。枠ぎりぎりのフレーミングのため、三脚を使用してのセッティングだった。セッティングが完了すると 略同時に15#から1Aが発車していった。前夜は、保守作業による留置変更の関係で1Aが15#、9201Aが18#からの発車だった。時刻は前後 するが6時3分頃、全日警の警備員が巡回にやってきた。最近の東京駅、テロ対策のために改札開始20分前には警官が数名立ち並んだり、 全日警の警備員が頻繁に巡回したり、と異様な雰囲気だ。そうした中、独りポツンと立っている私に対してその警備員は、
  「JR東海の駅では、三脚使用全面禁止ダヨ!」
と注意された。私は、
  「えっ、そうなんですか!?」
その時の私は、安全柵からカメラを乗出しているわけでなし、黄色い線の内側で構えていた。もちろん5m以内に乗降客もギャラリー もいない状態だ。ちょっと納得いかなかったが、一応謝りレンズを三脚から外した。すると警備員は、そそくさとその場を立ち去った。 注意をしてきた相手が輸送担当助役でなく、警備員というのが今ひとつ納得がいかなかったのと、こちらの撮影態度及び行為に、落ち度が あるとは考えにくかったからだ。ちなみにこの時、第8の輸送担当助役はS君だった。
  この件に関しては今後の撮影に影響する重要な事なので、日を改めて広報に問い合わせてみようと思った。この日はJ1を撮影 後、すぐ仕事に入った。他にもT5,T4とあったが、こちらは後日また走るので後回し とばかり仕事に集中した。

▼ 東京広報室に尋ねる

後日、以前「さよなら100系」や「品川開業」の時にお世話になった、JR東海東京広報室報道担当者T氏に新幹線ホームでの撮影 ルール等について問い合わせた。結論から先に言うと、プレス関係者に対しては、
  東京地区及び、新幹線主要駅でのホームでの撮影は、基本的に三脚 、一脚、脚立等の使用禁止!をお願いしているとのこと。
  但し、三脚、一脚、脚立等の使用を許可する場合は、広報が撮影エリアを仕切り、監視のもとにのみ許可 される。 最近の記念式典などに於いては、その都度、事前にプレス関係者に対して撮影時の注意事項等の詳細を伝達し、三脚、一脚、 脚立等の使用をできるだけ断ることの周知徹底を図っているそうだが・・・。最近の出発式など では、プレスエリアには予め仮設雛壇が設置されているが、それでも後方で構えている者の数名は脚立を使用している。
  一般撮影の場合も同様で基本的に三脚、一脚、脚立等の使用禁止だそうだが、但し、この場合は、 その駅の方針に基づく責務範囲内で、各駅に任せている部分があるとのこと。つまり、一般 の東京地区及び 、新幹線主要駅のホーム等での 撮影は、基本的に三脚、一脚、脚立等の使用はそのホームの輸送担当助役が許可すればOK?となるが、当然ながら 、*1 黄色い線の外には脚を出さない。乗降口付近 には、三脚を立てない。乗降客の往来がある時は、一旦カメラポジションから三脚を外し、乗降客の邪魔にならない所で退避する。 などはあたり前のことです。脚立使用に関してはまず、絶対に許可しないでしょう。前述のように掟破りが現れると、撮影 することすら禁止と成り得る可能性が出てきます。掟破りの行為は自分で自分の首を絞めるどころか、 きちんとルールーを守って撮影している方をも巻添えにすることになります。 それから、新幹線を見にきていている親子連れの中にも、黄色い線の外に出ている方々が多数いると聞く・・・これも問題です。安全第一 が優先ですからね。
  また、「JR東海の駅では、三脚使用全面禁止ダヨ!」・・・この発言に対しては、「それはちょっと言い過ぎで、不愉快な思いを させてしまい申し訳ありませんでした。」と謙遜な返答でした。

品川駅では、撮影許可うんぬんの前に、三脚、一脚、脚立等は一切使用禁止だそうです。ホーム自体が狭いのと本線側にある安全柵の扉が編成別に 多段階開閉になっているため、新横浜や熱海の安全柵の扉と比べるとセンサー自体が敏感に反応するように成っているためだそうだ。
  撮る側の立場で考えるなら、品川駅上りホ−ムのように、その90%強が降客だと一旦客がいなくなれば、ホームは次の列車が来るまでは 殆ど客のいない状態。そんな時は三脚を使用してもいいのでは、と思うが中途半端に許可すると駅側の立場としては、管理しきれないということ からである。この手のことは、ボーダーラインをどこにもってくるかで非常に問題が多くなることから、三脚、一脚、脚立等は一切使用禁止となった そうです。

基本的に幹線駅撮りは三脚、一脚、脚立等の使用は禁止! 但し、*1  のことを厳守してさえいれば、一部の駅を除いて三脚、一脚、脚立等の使用は問題ないそうです。今後は、私も含め、皆さん の常識ある撮影態度に期待したいと思います。そして紳士協定は絶対厳守です。

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