◆ 平成4年3月14日の300系デビュー以来、車内で過ごす時間が短縮され、食堂車が廃止されるなどして新幹線での“食べる楽しみ”が
次第に失われてきた今日この頃。 しかしながら当初、旅客機の機内サービスを想わせるサービスがこの300系にも存在したのです。ここでは、
301Aを中心にこのことについて触れてみたいと思います。
《SPS》
(株)パッセンジャーズサービスは、
JR東海の100%出資による子会社で、100系カフェテリアを開発した実績をふまえ300系車両のトータルサービスを担当していくことに
なった。そこで、実際に300系開発に携ったJR東海新幹線鉄道事業本部車両部の人材を迎え、根本的に車両そのものの特性を生かしたトータル
サービスに取組んだのでした。
《グリーン車の供食サービス》
9号車の業務用室にウォーマーを設け、おしぼりサービス
を実施。専用セットメニューを配り、注文を受ける。注文の品は専用ワゴンで客席まで運ばれ、トレーに載せて手元へとやってくる。
私の301A乗車メモによると、平成4年5月1日301A… おしぼりは暖かいタオルおしぼり。コーヒーは専用プラスチックカップに
注ぐ。平成9年10月10日301A… ペーパーおしぼりにコーヒーは使い捨てカップに注ぐとある。のぞみ開業当時はコーヒーは専用カップに
注がれ、ステンレス製のスプーンとフォーク、ナイフが使われていた事実は特筆すべき点である。しかし、301A初乗車時にこれらの記録写真を
1枚も撮ってないのが今となっては悔まれる。唯一手元に残っていたのがこの [のぞみ301号オリジナル・メニュー] だった。
当日の朝食・・・と言うより朝から一杯のつまみと言ったほうが・・・ 今となっては、SUPER Sinkansen マーク の入ったコーヒーカップも懐かしいモノとなってしまった。 カップばかりか全て が懐かしい! |
※ 9号車の業務用室にあるウォーマーは、300系全編成に備え付けてあるが現在は使用されていない。