写真を撮影してみると、ピントを合わせた被写体の前後にもある程度の範囲でピントが合ってることに気づきます。このピント=焦点の 合う範囲を被写界深度という。
被写界深度は次のような条件によってその範囲が変化します。
@ レンズの絞りを絞り込むほど被写界深度は深くなり、絞りを開けるほど浅くなる。
A レンズの焦点距離が短いほど被写界深度は深くなり、焦点距離が長くなるほど浅くなる。
B 焦点を合わせる距離が遠くなるほど被写界深度は深くなり、近くなるほど浅くなる。
C 被写界深度は、焦点を合わせた位置の後方は深く、前方は浅い。
左図のように4列に並んだ集合写真を撮影する場合、2列目の真ん中の人物の顔にピント合わせをする。これは、被写界深度が、ピント
を合わせた位置の後方は深く、前方は浅いということから、被写体に対して手前1。奥2の割合でピントが合うからである。
露出合わせの手順は、2列目の真ん中の人物の顔にピント合わせ、深度確認ボタンやレンズの距離指示マークで被写界深度を確認し、
それに合ったシャッタースピードを選択する。