JR東海では、更新時期を迎えている東海道新幹線のATC地上装置の取替えにあたり、マイクロエレクトロニクスなどの新技術を採用した 新しいATCシステムの開発を進めてきた。
このシステムは、地上からの速度信号に従って多段階でブレーキをかける現在の方式とは異なり、前方列車や自列車の位置情報などを検知し、
車両性能や線路条件に基づき一段階で滑らかなブレーキ制御を行うものである。これにより乗り心地やダイヤの弾力性、システムの信頼性がさら
に向上する。
平成17年度内の使用開始に向け、地上設備の改良工事が完成し
、車両の改造工事が整った。そして、平成18年3月18日
より東海道新幹線は、新ATCシステムによる運用を開始した。