焼け消えた老木


500系が東京〜博多間の直通運転を始めて間もない頃この事件は起きました。平成9年12月上旬、東海道新幹線と東海道本線に挟まれ た所で、第3浜名橋梁と新居跨線橋の間の場所が、心ない一部の釣り人のたばこの火の不始末が原因で火事となり東海道新幹線と東海道 本線が一時ストップした。この火事で辺り一面は焼け野原。当然あの老木も焼き払われてしまった。
「この日はしばらく雨も降っていなかったため空気が乾燥していて風も強く、瞬く間に火が広がってしまった。」
と当時の弁天島駅の助役は私に話してくれた。老木はここのシンボル的存在だっただけに誠に残念でならない。

 

第3浜名橋梁周辺はフィッシングのメッカ。カメラを持ってウロウロしているのは私ぐらいなもので、殆どの人々が釣りを楽しんでいる。  そして、平成13年12月には第1〜第3浜名橋梁、東海道本線・鷲津街道架道橋に至るまで防護フェンスが設置された。結果として新幹線は 元より、在来線の撮影ポイントまでが奪われてしまった。防護フェンスが設置された理由は、これまた釣り人が無造作に線路を横断し、列車を 停めてしまったことが原因とされている。 
 我々鉄道ファンは少なくともマナーを守って撮影をすることを常に心掛けたい!


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