夜景撮影では、画面に入る光源(ネオン、街灯、車のヘッドライトなど)の色を出す場合と、光源に照らされているモノの色を出す 場合とでは変わってきます。基本的な夜景露出の測り方は、画面の中の白いモノを反射式露出計で部分測光し、それを5倍すると他の色も バランスよく発色されます。これは、フィルム自体が反射率18%にカラーバランスを合わせてあるためです。 反射率18%は約20% ですから、白を100%とすると、5倍することによって正しいカラーバランスで撮影ができます。
カラーフィルムなどの発色の均衡をいうもので、デーライトタイプは、日中正午の太陽光の色温度にカラーバランスが合わせてある ため、白熱電球などで照明された被写体を撮ると、青色系の発色が減り画面全体が黄色っぽくなってしまう。
タングステンタイプは、リフレクターランプの色温度を合わせてあるため、日中屋外で撮影すると画面全体が青っぽくなってしまいます。 このようなカラーバランスのくずれを利用した撮影も時として画面効果をだす上で必要な場合がありますので、作画意図によって使い分けるという ことも大切になってきます。