新幹線撮影のコツって・・・?なに




















Resume

はじめに・・・

このページは、私の色々な経験を基に蘊蓄を語っております。ここに“新幹線撮影のコツ”の大意を まとめたレジメを 作りました。これは基本に戻り、自分自身に言い聞かせる意味も含まれています。

まず、このコツについて述べてみよう・・・そもそもコツは漢字 でと書く。意味は、物事をうまくやる上で、外してはならない大事な点 、要領。これは骨そのものの 意味に、骨のように物事のしんになるもの、要点とある。昔の人はよく、仕事の上達にはそのコツを覚えろ!とか仕事を盗め!と言った ものです。つまりまず、同じようにやってみる。そしてどこをどうやれば上手くいくのか自分なりに工夫する。ただ工夫するのではなく、 創意工夫するのです。自分が考え、思ったことを実行してみるのです。それがズバリ経験となって身に付くのです。写真もこれと同じです 。

◆ 写真上達のコツ ◆

素晴らしい写真に出遭ったとき、感動を覚えます。そして自分もこんな風に撮ってみたいなぁと意欲が湧きます。次に、その作品を 真似て写真を撮ります。しかし、思うように撮れません・・・では、どうすれば上手く撮れるのでしょうか? 新幹線の写真に限らず、 全ての物事に対して言えることは・・・

本格的に撮るためには

■ 道床固めに基礎を学ぶ

まず最初に、基礎を学ぶ。これは最低条件だと思う。建物も基礎が しっかりしてないと倒壊する恐れが出てくる。これはあたりまえのことだ。このあたりまえのこときちんとやること、即ち基礎固め。これ を軌道に例えるなら道床。つまり道床固め、マルタイとDTSに学ぶのである・・・新幹線に限らず足元の不安定な場所では全力で走れません。まずは 指差換呼で足元ヨシ!基礎固めをしたら、あとは実践あるのみ。これは自分と被写体、つまり新幹線との 闘いだ。

【 新幹線撮影のトライアングル 】
1.やる気:やる気を妨げるダラリ @  む    :無駄な連写を しないで1発でし止める。
A  む    :斑とはボケと レリーズタイムラグを意味する。ピントはきっちりとシャッターポイントで切る。
B  む    :無理な姿勢で 構えない。できるだけシャッターに集中できるようにする。

2.段取り:利点 @  機   :素早い状況判断で、最も その場の撮影に適したセッティングを行う
A  目配:シャッターポイント付近の影の 位置や、上空の雲のながれ方など
B  気配:撮られる側の立場を考える。 運転士の視線や巡回員から見たその場の状況。
C  心配:譲り合う。撮影現場は灰皿では ない。ビニール袋は風に舞う。ゴミは持ち帰る。

3.まず確認!念には念を @  失敗は:「し」「ば」 「ら」の繰り返し。そうなる前にもう一度確認。
A  失敗は:「だろう」「はずだ」思い込み。失敗する前にもう一度確認。
B  失敗は:「信じる者は救われない」自分の目で確認せよ!
▼ 新幹線撮影のトライアングル:解説
 1.やる気:技量低下より、気力低下が深刻・・・

ちょっと昔の話になるが、三無主義は現代っ子の象徴なんて言われたことがある。三無とは、無気力、無責任、無関心。これは色々な 物事にあてはめられます。これを順序を逆にして無を取り除くと 、んしん、きにん、りょく。 つまり化石、化石には時代遅れという意味も含まれる。そこに進歩はない!

一番大事なのは気力、つまり意欲だ! この意欲には直向ひたむきな意欲と貪欲とがある。 直向な意欲とは、積極的に新幹線を撮ってやろうとする真直ぐな気持。貪欲は、妥協せず自分が納得するまでどこまでも理想の写真を追求し続ける 様子だ。


▼ 締まりのない写真の要因だらりとは・・・

、む、む、この三つが重なり 合うと締まりのない作品が生まれる。だらりって聞いただけで締まりのないだらしない感じがする。

  @  無駄・・・連写をしないで1発でし止める。下手な鉄砲数打っても急所にはあたらず 。二兎を追う者は一兎をも得ず・・・。
  A     ・・・ボケとレリーズタイムラグを意味する。きっちりシャッターポイントで切らないとピントは ボケ、斑のある作品ができる。
  B  無理・・・無理な姿勢で構えない。できるだけシャッターに集中できるようにする。無理な行程はできるだけ 組まない。


 2.段取り:仕事は段取り8分というが・・・
▼ 段取り8分の利点・・・

よく仕事は段取り8分というが、これはきちんと段取りをしてから仕事に取り掛かれば、無駄・斑・無理がなくスムーズに事が運ぶ。逆に 段取りをいいかげんにやると、途中で躓いたりしてかえって遅くなったりする。仕事全体の割合を10とするならば、そのうちの8分が段取 り、つまり段取りの示す割合が殆どである。段取り上手はりてんばかり・・・

  @  機  ・・・素早い状況判断で、最もその場の撮影に適したセッティ ングをスピーディーに行う。
  A  目配・・・シャッターポイント付近の影の位置や角度、上空の雲の流れ方など に十分注意する。
  B  気配・・・撮られる側の立場を考える。運転士の視線や、巡回員から見られた場合の自分をイメージしてみる。
  C  心配・・・周囲への配慮。大人数の撮影は譲り合う 。撮影現場は灰皿ではない。ビニール袋は風に舞う。ゴミは持ち帰る

この段取りは、石田三成の機転「以心伝心」から 学ぶことができる。

 3.まず確認:念には念を入れよ・・・

時として写真撮影に失敗することがある。その被写体が滅多に走らない車両だったら特にガッカリする。そこで失敗を防ぐために自分 でまず確認する。ロケハンは自身の足で歩くこと。器材の点検は入念に行うこと。思い込みは失敗の基!

▼ 失敗の原因とは・・・

上手の手から水がもれた場合 に失敗する!前日にバッテリーをリチャージして い、撮影の途中で切れなかった。また予備さえ持って いこんなことにはならなかった。というよう に人間はそこで一旦反省をするが、次も同じことを繰り返す習性がある・・・念には念を入れて器材の 点検。たら、ればは単なる理想論・・・問題外!現実に直面せよ!!

あの場所は、大人数でも大丈夫なはずだから、慌てて行かなくてもいいだろう・・・ なんて余裕で現地入りしたら、予想を遥かに上回る人数で入るスペースがなかったなんてことも・・・念には念を入れて早めの現地入り。 先手必勝!

「あそこは、5人程度なら撮影できるよ・・・」ところが、実際に現地へ行ってみると木の枝が伸びていて、ベストポジションは1人分だった なんてこともある。人を信用することは大切なことではあるが、その前にまず自分で一度確認すること、それが用心。

  @  失敗は・・・「」「」 「」の繰り返し。そうなる前に一度「確認」
  A  失敗は・・・「だろう」「はずだ」の思い込み。失敗する前に一度「確認」
  B  失敗は・・・「信じる者は救われない」用心して自分の目で確認することが一番。

1枚の写真を撮るためには、全てにおいて入念な確認をするが最も大切である。この「確認」については、ドラマ宮本武蔵 の三十三間堂の果し合いに 学ぶところがある。そこには用心、確認、体調を整えるという三つが集約されている。


 全ての勝負事において体調は勝敗を左右する・・・寝不足は指先 を狂わせるので撮影前日はしっかり寝ることが一番!  新幹線は6時から動いている。早寝早起き が基本!スタートダッシュで勝負あり・・・体調管理は完全勝利!


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