平成20年10月24日、九州直通新幹線としてS1編成が落成し、博総車に新製配置された。この車、製造段階から何かとマニアの間では、話題
になっていた。
そして試運転中のある日、走行中の運行モニタに編成がNと表示されていると一部のマニアの間で騒がれ始めたのだった。
実際CDを車両
滞泊にし、S01を呼び出すと、ガイトウヘンセイナシとエラー表示が出る。落成当初は、S01で確かに表示されていた。
編成名が変更されたのか? しかし、現車を見るとS1と編成名表記されている。これは何故だろう・・・?
その答えは、こうだった。コムトラックにS編成は0系の編成名として既存。つまりウエストひかりが走っていた当時のATC信号や速度種別
のままの状態にある。速度種別は当然A96だ。
従って受取後の確認走行終了時点で、編成名をS01→N99に変更したとのことだった。Sの
ままでは、性能試験や速度向上試験ができないためだ。プログラムを入替えるより同じN700系のN編成を名乗った方が現時点での処理が簡単だったと聞く。N99は、
西の試験車と
いう意味合い。いずれ量産車が出揃う前にはプログラムシステムの入替が完了し、その段階でS01に戻されるはずである。
それにしてもこのS1、6月は長期耐久試験も真っ只中で、金・土曜日を除く毎日走っていた。まさに、あじさいの季節に“さくら”が満開!
であった。
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