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前月へ | 昭和18年 2月 (1943年) | 次月へ |
青い文字はクリックできます。関係写真等は後日整理してアップ予定です。 | ||
献立については判読に時間を要するため、後日整理でき次第アップします。 | 単位:円 |
月 | 日 | 曜 | 摘 要 | 費目 | 支拂 金額 |
献 立 | 主婦日誌 | 管理人コメント&世相 |
2 | 1 | 月 | アミノピリン錠 | 臨 | 0.50 | 朝: 昼: 以下 未整理 夜: | 主人、風邪気分にて 午前中終ってかへり床につく。 | 日本軍、 ガダルカナルから撤退開始 |
2 | 火 | 朝: 昼: 夜: | 婦人会総会、照国神社公会堂にて 正午よりモンペイにて集合。 雨風がひどく寒い。 主人欠勤。 主人の書類入れを古スカートにて作成。 | 小泉厚相、 衆議院予算委員会で 「家族制度を考慮し 国民徴用令による女子の 徴用は考えていない」と | ||||
3 | 水 | 朝: 昼: 夜: | 主人欠勤。 お姉様が来られる。 千代紙にて箱貼りをする。 | 大蔵省、 戦争死亡傷害保険法 施行規則案を要綱を発表。 | ||||
4 | 木 | はな緒 主人 石鹸 散髪 伸子 せき薬 伸子 ナルト わかもと クワイロ灰 |
衣 衣 衛 臨 臨 臨 臨 |
0.13 0.10 0.30 0.30 0.50 1.30 0.28 |
朝: 昼: 夜: | 節分。 大豆とキャラメルをまく。 明日より種痘なので 散髪したり入浴させたりする。 | 警視庁、 業務用米の配給削減を決定 料理店では最高95%削減 | |
5 | 金 | 散髪 主人 | 衛 | 0.50 | 朝: 昼: 夜: | ひるより清水校にて伸子の種痘をする。 大丸様が蒲生へ引越される。 夜、父兄(永田)が来る。 | ←大丸:亡き父の末弟 | |
6 | 土 | 副食物費 サバ ローソク5本 米 メリケン粉 油 |
副 調 調 調 調 |
0.25 0.15 4.25 0.18 0.48 |
朝: 昼: 夜: | 昼より母、蒲生へ。 伸子のタンゼンを縫いはじめる。 | 大政翼賛会など、 軍需造船供木運動要綱決定 | |
7 | 日 | 朝: 昼: 夜: | 茂徳ちゃんが折詰を持って来る。 ひる前、芋をふかして 勉ちゃんやら一緒に食べる。 朝から内申書かきに一生懸命。 前野に綿買(タンゼン用に綿百匁、 後日に支払い値不明)に行く。 母、蒲生よりぬりくり餅を持ってかへる。 おいしく食べる。 | ←茂徳:夫の兄の子 この春、小学入学 現在、岡山在住 那須陸軍省兵務局長、 衆議院で「志願兵制度に 続き台湾にも徴兵制度の 実施を考慮中」と答弁 | ||||
8 | 月 | 副食物費 干魚ウルメ 味噌 電球 60昼光 はな緒 主婦 |
副 調 家 衣 |
0.50 0.90 0.59 0.13 |
朝: 昼: 夜: | 大詔奉戴日。 麦踏み。 谷口、右田様をお招きしてお茶をのむ。 お雑煮、キナ粉餅を食べる。 夕方より、雪雨となる。 | 正午、全国一斉に 空襲警報の試験を実施 | |
9 | 火 | 醤油 卵 うどん 婦人会費 婦人貯金 主婦国民貯金 |
調 調 調 住 貯 貯 |
0.66 0.22 0.51 0.10 0.50 1.50 |
朝: 昼: 夜: | 夜遅くまで内申書かき。 父兄(山鹿、白岩)が来る。 | 大本営、 ガダルカナルからの 撤退を転進と発表 | |
10 | 水 | 副食物費 御菓子 副食物費 *** 食卓台 靴 主婦 伸子貯金 |
副 副 家 衣 貯 |
1.00 0.30 9.50 0.95 3.00 |
朝: 昼: 夜: | 街へ買物に出る、又新に物品税が 加へられるといふので買あさりが多い。 一人一人の自覚がほしい。 ガダルカナ*方面の **は異動して別*方面へ向へり。 |
←報道管制にて 真実の報道は??? |
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11 | 木 | 町会費 | 住 | 0.20 | 朝: 昼: 夜: | 一男さん、高千穂へ登る。 婦人会照国神社に后二時集合、市中行進。 髪洗ひ。 |
←一男:弟14歳 現在、福岡在住 |
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12 | 金 | 副食物費 卵 | 副 | 0.28 | 朝: 昼: 夜: | 種痘が赤くなり少しあづき色にかわって来る。 | 理化学研究所、 200tの大型サイクロトロン の組み立てを完了 2/11 |
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13 | 土 | 副食物費 卵 ペンシル芯 石鹸 |
副 職 衛 |
0.23 0.20 0.10 |
朝: 昼: 夜: | 種痘検診、清水校にて后一時より。 みんな(四つ)はえる。 | ||
14 | 日 | 電球 60 飯碗 クリーム 粉白粉 |
家 家 衛 衛 |
0.43 0.97 0.77 0.83 |
朝: 昼: 夜: | 主人、内申書に多忙。 昼より茶棚の註文に行くが駄目、 近いうち値上りの為らしい。 姉様宅へ寄る。 | ||
15 | 月 | 朝: 昼: 夜: | 佐賀の*ちゃんに偶然お逢いする。 富美ちゃんの家に行く、 伸子と坊やが仲よく手を出して遊ばうと するが五ヶ月も早いだけ坊やは伸子を 人形の様に思ふのかどうかいぢくる。 | |||||
16 | 火 | 副食物費 卵 | 副 | 0.23 | 朝: 昼: 夜: | 防空演習。 近頃、主人の胃の具合が悪い、 クワイロを入れてる。 運動不足ぢゃないだろうか。 東京(久喜)より 勝子ちゃんの内祝が送って来る。 |
滋賀県教科書、公有制を 決定、生徒に貸与 ←勝子:夫の兄(久喜)の子 現在、鹿児島在住 |
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17 | 水 | 副食物費 マルボーロ 副食物費 そば 紙風船 在郷軍人会費 奇應丸 オイン 電車 在郷軍人貯金 |
副 副 教 職 臨 臨 雑 貯 |
0.50 0.30 0.24 0.10 2.00 0.35 0.36 0.50 |
朝: 昼: 夜: | 前田さんと街へ買物。 伸子の風邪がこぢれる、 咳がひどくゼロゼロが出る。 小降りの雨が夜ひどく降り出す。 風邪薬の為、 胃腸を害してるのか便通が多い。 | ||
18 | 木 | 副食物費 卵 副食物費 干いわし 茶棚 茶棚メッセンヂャー ネット パコイン 大田胃散 鍋倉医 伸子 注射薬 鍋倉医 車代 鍋倉医 主人薬 鍋倉医 主人診断書 |
副 副 家 家 衛 臨 臨 臨 臨 臨 臨 |
1.44 0.51 31.50 0.60 0.18 0.50 0.50 2.50 1.50 0.10 0.50 |
朝: 昼: 夜: | ひるより共助会へ、 末弘家具店にて茶棚を求める。 伸子の具合が悪いので鍋倉医に往診して 貰ふ、同時に主人の胃も (腫れてゐるとの事)。 伸子、気管支をおかされる、 これに熱をともなんだ肺炎との事、 注射を太ももにする。 | 逓信相、 木造造船所を 20ヶ所建設と表明 | |
19 | 金 | 副食物費 トーフ 副食物費 パン カライモ 米 ダシザコ 塩 麺 うどん 伸子 注射2本 シヅ貯金(引出し) |
副 副 調 調 調 調 調 調 臨 貯 |
0.14 0.22 0.30 1.57 0.44 0.05 0.24 0.51 5.00 -60.00 |
朝: 昼: 夜: | 鍋倉医へ行く、二回注射する、 十一時半八度三分、后八時七度九分。 昨日の様に咳はひどくなし、 汗が出る、ゼロゼロあり。 | ||
20 | 土 | 新聞代 伸子 注射1本 伸子 注射 車代 |
修 臨 臨 |
1.10 3.00 1.00 |
朝: 昼: 夜: | 主人誕生日。 風がひどいので来診してもらふ。 乳母車を酒匂へ持って行く。 夜、六時半より温湿布を二時毎にする。 足袋の繕ひ。 |
←夫 28歳を迎える 主婦 22歳 |
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21 | 日 | 伸子 注射 薬 | 臨 | 3.00 | 朝: 昼: 夜: | 鍋倉医へ行く。 昨夜の湿布が効いたのか ゼロゼロがとれたが咳は出る。 今夜も七時半より湿布を始める、 下り坂となる。 主人の胃の具合も大分よくなる。 髪洗ひ。 | ||
22 | 月 | 副食物費 晒わかめ 庭掃木 2本 シャンプー ピン 伸子 注射 戦時貯蓄債権 |
副 家 衛 衛 臨 貯 |
0.22 0.50 0.04 0.10 2.00 5.00 |
朝: 昼: 夜: | 鍋倉医へ行く。 注射一本、大分よい、笑顔が出て上機嫌。 主人、風邪気分にて早くやすむ。 | ||
23 | 火 | 酒器セット バス代 控除 伸子 注射 主人国民貯金 規約貯金 |
家 家 職 臨 貯 貯 |
5.53 0.12 4.64 2.00 1.50 2.00 |
朝: 昼: 夜: | 鍋倉医へ行く。 かへり高島屋にて酒器セットを買ふ。 夜、永田が来る、貸家の件にて駄目らしい。 | ←鹿児島第二のデパート 天文館の中心にあったが。 | |
24 | 水 | 副食物費 花** 筆入れ 茂徳ちゃん入学祝 鉛筆 茂徳ちゃん入学祝 消ゴム 茂徳ちゃん入学祝 のし紙 茂徳ちゃん入学祝 伸子 注射 薬 主人 診断書 コフイン |
副 交 交 交 交 臨 臨 臨 |
0.24 1.00 0.55 0.05 0.01 3.00 0.50 0.50 |
朝: 昼: 夜: | 鍋倉医へ行く。 主人、咳がひどいので夜、薬局へ行く。 今月の病気はどうした事だろうか、 お薬ばっかし今年は買ってゐる。 気がつまる様だ。 | 陸軍省、 「撃ちてし止まむ」の 標語ポスターを5万枚配布 |
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25 | 木 | 朝: 昼: 夜: | ボールを天井より吊るしてやると 喜んで遊んでゐる。 座っても、ねてても両手を自由に動かせて バレーボールの中の毬が大変重宝する。 お姉様が来宅。 夜、オシメカバーの繕ひ。 婦人之友が来る。 | |||||
26 | 金 | 朝: 昼: 夜: | 伸子が大分よくなるが時々咳が出る。 主人の方が悪くなる。 わざとの様な咳をする、わざわざ咳を せんでもと思はれる様な咳、姉さんの 言の通り本当*****かも分らない。 お坊ちゃま育なのか。一通りではない。 夜、湿布二時間毎に。 | ←長女と夫は末っ子 生活環境の違いも・・・ |
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27 | 土 | 主人 風邪 鍋倉 | 臨 | 0.20 | 朝: 昼: 夜: | この二三日、上天気。 お蒲団を干す。 夜、吉満様が来られる。 | ||
28 | 日 | わかもと | 臨 | 1.30 | 朝: 昼: 夜: | 上天気。 仕事の能率がよい。 | ||
この時点での世帯構成 | 母 妹 弟 弟 夫 本人 長女 |
45才 17才 14才 12才 28才 22才 0才 |
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備考 | きれいに晴れた碧空に編隊飛行機が飛で行く。日射しをはじめ總の物に春を感ずる。い*け想ふ心をどうする事も出来ない。 自分の様な親、不幸者はないかもしれない。本当にすまない、口には出さねど心の中では何時も何時も思って居ります。 |
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