ロープ



このページは、ファンタジー文学に出てくる小道具にも、スポットライトをあててあげようというコーナーです。読者は、登場する勇者や魔法使いの華々しい冒険を楽しみに本を開くのですが、それも脇で雰囲気作りをしてくれている小道具たちあってのこと。小道具が効果的に描かれていると、ファンタジーの世界が、ぐっと身近に感じられますよね。

今回はロープが主役です。管理人が見つけた3冊を取り上げましたが、他にも、「こんな本にでていたよ」という情報があれば、ぜひお知らせください。

ロープって、本当に役に立ちます。敵や荷物を縛る。高い所からおりるのに使う。馬や船をつなぐ。「指輪物語」でフロドの忠実な従者サムが、しきりにロープの事を気にしていたのも当然です。サムは忠実なだけでなく、とても優秀な庭師なのですから。

「ライオンと魔女」(C.S.ルイス)で、北の魔女がアスランを縛ったロープを覚えていますか。アスランの冷たくなったなきがらのロープを噛み切ったネズミたちは、その時から、もの言うネズミになったのでした。でも、そのいきさつがわかるのは、「カスピアン王子のつのぶえ」でのこと。

「指輪物語」(J.R.R.トールキン)で、サム・ギャジーが、エルフの美しき奥方ガラドリエルからもらったロープもあります。魔法の力がこもっていたのか、フロドとサムが崖を降りた時にしっかり結び付けたのに、下から引っ張るとするりと落ちてきました。このロープが触れると、悪党のゴクリがひどく痛がったのも、エルフの力のせいなのでしょうか。

おまけは、「ドラゴンの眼」(スティーヴン・キング)です。ピーターが奇想天外な方法で作ったロープで・・・。これについては、これから読む人も多いので、秘密にしておきましょう。



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