冥王サウロンの作りだした一つの指輪をめぐるホビット、エルフ、ドワーフ、人間対闇の力の壮大な戦いの物語。 20世紀を代表するファンタジーとしての評価が高く、すばらしいファンサイトも多数あります。2002年春に、映画公開を控えています。 変わり者のおじビルボから一つの指輪を譲り受けたホビットのフロドは、魔法使いのガンダルフから、すぐに旅立つようにと命じられます。冥王サウロンが、ついに、恐ろしい力を秘めた一つの指輪のありかを知ったのです。平穏に暮らしていたフロドは、指輪保持者として、重い使命をにない、無事に故郷に帰る見込みのない旅に出ることになったのです。 |
旅の仲間 copyright2001 おおくまねこ |
とてもやさしい雰囲気の絵を描く、おおくまねこさんのサイト色彩庭園で配付していた1周年記念絵をいただきました。他のサイトにも飾られているものですが、種族ごとの特徴がよくでているので、使わせていただきました。全員の笑顔は貴重です。 |
フロドの旅の仲間は、忠実な庭師のサム、無理やりついてきた若い友人のメリーとピピン、ビルボの旧友である魔法使いのガンダルフに、ドワーフのギムリ、エルフのレゴラス、そして、人間の二人、正体の分からない野伏の馳夫と貴族のボロミアです。その他にも数え切れないほどの登場人物がいるにもかかわらず、一人一人が個性的で、それぞれの人生を生きています。 穏やかな暮らしを好み楽観的な小さい人ホビット、鉱山を掘り、細工が得意ながっしりしたドワーフ、歌や踊りを好む美しいエルフ、サウロンの手下のオーク鬼やナズグルなど、それぞれの種族の特徴や確執。平和なホビット荘、エルフの住む美しい裂け谷、恐ろしいモリアの鉱山。 トールキンの描く指輪世界は、まるで実際に存在するようで、フロドたちの苦難も喜びも、親しい友の身に起こったように私たちの心を動かします。中つ国を仲間たちと旅するうちに、あなたも指輪世界の住人になっていることでしょう。 大好きな本を読みながら「いつまでも終わってほしくない」と思う人に特におすすめしたい本です。 |
途中で挫折しない読み方 ―残念ながら、途中で挫折する人が多いのも事実です。これを参考に、ぜひ最後まで読破してください。 その1 まず、「ホビットの冒険」を読むべし。 ビルボの冒険は文句なしに楽しいし、ここで指輪ワールドにはまって勢いをつけましょう。ビルボが一つの指輪を手に入れたいきさつや、キャラや種族の名前や特徴もわかって、「指輪物語」を読むのが楽になります。 その2 常に、「指輪物語事典」をそばに置きましょう。 長くて複雑な物語です。人名、地名、アイテム名、歴史的出来事などなど、すぐに調べられれば、迷子になることもありません。 その3 絵の力も借りよましょう。 「トールキンズ・ワールド〜中つ国を描く」や映画のサイト、ファンサイトのイラストなどを見て、指輪世界を思い浮かべましょう。 その4 読みにくいのは第1巻の途中まで。 物語が始まれば、引き込まれること間違いありません。この部分を何とか読みきるか、どうしても無理なら、抜かして物語の部分を先に読みましょう。途中で放り出してしまうよりは、最後まで読んでから、戻ってきたほうがいいと思います。 上級編 無事に読み終えたら、「シルマリルの物語」にも挑戦してみましょう。 やはり、前半はとても読みにくいのですが、指輪世界の神話、あるいは、歴史の書として、いろいろなことがわかるはずです。 |
公開予定 | |
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「旅の仲間」 | 2002年春 |
「二つの塔」 | 2003年春 |
「王の帰還」 | 2004年春 |
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